ブックタイトルtakenakadaikudougukan-news_Vol41

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概要

takenakadaikudougukan-news_Vol41

がどこでどんな想いを込めて作っているのかを実際に見てもらうことが重要になります。そこでWANOBIでは、昨年より作家を訪ねる少人数のツアーや、作家を招いてのトークイベントを実施しております。日本文化に対して興味を持つ日本在住の外国人を主に対象とし、日英二か国語でこうした試みを進めていく中で、これまでぼんやりとしか見えていなかった日本伝統文化の真髄を深く考えるようになりました。日本は「ものづくり」の国であること、それは職人の存在なくしては成り立たないこと、その点を世界に伝える必要があると考えます。竹中大工道具館でのWANOBI展に向けて神戸は、WANOBIプロジェクトに関わる6名の理事・監事にとって関りの深い街です。関西の伝統工芸を海外に発信するにあたり、外国人と日本人が共存しハイカラ文化をともに作ってきた神戸ならではの視点を大切にしたいと考えています。今回、神戸市にある日本で唯一の大工道具の博物館、竹中大工道具館で展覧会を開催させていただくことは、WANOBIチームにとって非常に大きな喜びです。伝統工芸作家9 名の作品が一堂に会するこのWANOBI展は、「茶室に見る和の美」という主題のもと、茶道と共に発展してきた伝統工芸の新しい時代への在り方を『新しき「草」を拓く』として提示するものです。“WANOBI Tea Room”(「和の美」茶室)を海外へまるごと持っていきたいというのは、設立当初よりのWANOBIチームの夢でもあります。和紙で作った茶室の中に各作家の茶道具をしつらえて点前のパフォーマンスをするというその構想は、今回の竹中大工道具館でのWANOBI展で具体的な形へと大きく前進することになるでしょう。平成が終わり令和の時代を迎えた今、1000年以上続いてきた伝統と、それを継承するために努力を重ねてきた先人たちへと思いをはせるときがきたように思います。茶室に見る和の美 ~新たなる「草」を拓く?会期 2019年6月29日(土)~7月28日(日)会場 竹中大工道具館1Fホール予 定奥野誠(和紙作家) 岩本俊男(造園家) 土田善太郎(七宝焼作家)園部月美(着物作家) 稲垣美智子(京繍作家) 大蔵信一(漆器作家)7