ブックタイトルtakenakadaikudougukan-news_Vol39

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概要

takenakadaikudougukan-news_Vol39

ュージシャンは、戦後の芸能界を支える存在となったのです。1952(昭和27)年にラヂオ神戸(現ラジオ関西)が開局する頃になると、ジャズは踊るための音楽から聞くものへと変わっていました。まだまだレコードは高値の花の時代、多くの人がラジオに耳を傾けました。そして、1953(昭和28)年に現存する神戸最古のジャズ喫茶「JAVA」が三宮に開業します。1969(昭和44) 年に最初のジャズライブ&レストラン「ソネ」が北野坂で開業し、ジャズの街の中心的な存在となっていきます。日本で初のアマチュア・ジャズ・バンドでは、1952年に関西学院大で結成された「KGディキシーランド・ジャズ・メン」があり、同年に録音したSP盤が残っています。そのメンバーであった右近雅夫、竹内靖昌、加藤龍吉は、翌年に「デキシーランド・ハートウォマーズ」を結成します。彼らは「西の帝劇」と呼ばれた新開地の聚楽館でジャズの神様ルイ・アームストロングが公演した際、音源を携えて楽屋へ押しかけました。この話がひろまると、バンドは一躍全国で知られるところとなりました。アマチュアバンドの良さは、アマチュアであるがゆえに時代に流されずスタイルを守っていくことです。リーダーの右近雅夫は徹底してニューオーリンズのオリジナルジャズのスタイルを堅持していました。卒業後は、小曽根実や平生舜一など関西学院大以外の出身者も加わって活動を続け、2度の休止期間を経て72年まで存続します。78年に再結成した「リバーサイドランブラーズ」は「ロイヤルフラッシュジャズバンド」へ引き継がれ、82年から始まった「神戸ジャズストリート」にも毎年出演して神戸のジャズを支え続けています。ジャズを楽しむ心は今も脈々と神戸の街に受け継がれています。神戸のジャズは、個人技巧の追求に走らず、バンドのアンサンブルを重視し、オリジナルジャズの楽曲を皆で楽しむスタイルが特徴といわれます。この夏、竹中大工道具館では、サマーイベントとしてモダンタイムス・ビッグバンドによる演奏を行います。モダンタイムスも、スタイルは異なりますが、こうした神戸ジャズを踏襲した地元のアマチュアバンドです。お楽しみに。ロアーナ・シーフラ( Vo.) Jazzパワフルでエモーショナルな歌唱力と抜群のリズム感を併せ持つ実力派シンガー。95年に来日し、翌96年にCD「VINTA」を発表、大好評を博しFM-COCOROのテーマソングになる。レパートリーはジャズ・ポピュラー・ラテンと多岐に渡る。フィリピン・マニラ出身。モダンタイムス・ビッグバンドモダンタイムスは1985年に結成した神戸唯一の社会人ビッグ・バンドで、港町神戸に似合うJazzスタイルを追求した演奏活動をしている。メンバーは、それぞれに本職を持ちながら、個々にいろいろなバンドやオーケストラで経験を積んできたプレーヤー。レパートリーは主にスィングジャズやモダンジャズ等で、特にアメリカの古き良き時代のなつかしいJazzサウンドを求めて取り組んでいる。Kobe Summertime Jazzモダンタイムス・ビッグバンドwithロアーナ・シーフラ日時 2018年7月28日(土)18:30?会場 竹中大工道具館1Fホール申込 竹中大工道具館ウェブサイトまたはハガキにてサマーイベント情報11